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小町温泉 廣太屋です。


by komachionsen
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小町温泉の歴史

■太古の昔
温泉の紀元は自然噴出している温泉の為正確にはわかりません。

■1,200年前
平安時代の始め、小野篁(おのののたかむら)という人物が都よりこの地を訪れ、小野郷(現在の小野町・田村市滝根町と大越町の一部)の基礎をつくり、その時小野郷の土豪の娘・愛子(めずらご)との間に小野小町(おののこまち)が生まれたと伝えられています。現在の小町温泉の近く、JR小野新町駅の裏手に小野篁館跡や小野小町の母を祭る神社があります。当館駐車場内には、小野小町生誕の地のモニュメントがあり、由来を伝えています。

■400年前
戦国時代にはすでに当地は「湯之原」と呼ばれ、この温泉が当時から認知されていた事が確認できます。伝承によれば、落ち武者の嘉部須越中(かべすえっちゅう)という人物が、天正年間に湯治場の基となるものを始めたと云われています。

■80年前
大正14年、廣太屋の営業が開始されました。当時は「澁湯(しぼゆ) 廣太屋」と表記されていました。茶色の源泉を「しぼゆ」と読んだらしいのですが、長い時代の中で「しぶゆ」と読むようになったようです。小町温泉の歴史_f0134639_1483879.jpg
創業者の「二瓶彦太」は小野郷の一つ、田村郡廣瀬村(現在の田村市滝根町廣瀬)の出身だったために、廣瀬の彦太の宿ということで「廣太屋」と名づけたようです。正式名称の「さんずいへん」がつく「廣」の字は三代目の「二瓶章」が、画数が良い事と、字の意味(海や湖など水辺の広さを表すために昔使用した?)が良いという理由で採用しました。

■50年前
昭和31年、小野町出身の作詞家「丘灯至夫(おかとしお)」先生と福島市出身の作曲家「古関裕而(こせきゆうじ)」先生の手になる「小町温泉小唄」が完成し、小町温泉組合が正式に発足しました。

■昨年
平成18年1月27日、旅行新聞社主催の第31回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」選考審査員特別賞「小規模和風の宿」に廣太屋が選ばれ受賞いたしました。当館はちっぽけな田舎の温泉宿であり、施設・料理ともに並のレベルですが、泊・食分離の細かな設定や、ホームページでの情報発信、またお部屋だしなど昔の旅館のイメージと伝統を残しているという事などを評価していただいての受賞でした。分不相応な受賞であり身に余るものと感じておりますが、これを機にまた一層精進する決意でございます。皆様のお引き立てをよろしくお願いいたします。
# by komachionsen | 2007-03-13 14:09 | 温泉の歴史